
ユニバーサルデザイン対応

ヒラギノフォントの理念は、ユニバーサルデザインにつながっています。
ただ字面(文字の大きさ)を大きくしたり、フトコロを広くしたりすれば、ユニバーサルデザインになる、というわけではありません。
書体デザインは長い年月をかけて進化し、さまざまな用途に合わせて読みやすく進化してきました。たとえば、字面を大きくしすぎると、隣の文字を干渉してしまう。また、フトコロを広く取りすぎると、文字としてのバランスが崩れ読みにくくなってしまう。美しさと読みやすさは、常に表裏一体なのです。
デザイン業界で高い実績を誇るヒラギノフォントは、設計段階から「つぶれにくく」「ヌケがいい」「くせのない」高品質な書体としてデザインされています。つまり、ヒラギノフォントは、生まれたときからユニバーサルデザイン。書体の読みやすさは、細部にまでこだわったバランスのよい骨格があって、初めて生まれる。私たちの基本は、常にそこにあります。

ターゲットに合わせてデザイン
読ませるUD、見せるUD

ヒラギノUD角ゴ・ヒラギノUD明朝・ヒラギノUD丸ゴは、中庸で「長く/楽に/読ませる」ことを重視しています。一方、ヒラギノUD角ゴFは、ヒラギノの現代的なデザインの印象を引き継ぎ、「くっきりと/見せる」ことを重視しています。
小さな文字でもつぶれにくい
均等なアキで、文字の濃度を均一に

版面のグレートーンを揃えるため、アキが均一になるよう設計されています。文字を並べたときに濃度が揃うように、○部分のアキが視覚的に均一に見えるよう調整。小さな文字でも読みやすくなります。画像と相性が向上し、ページ全体のバランスがよくなります。
ディスプレイ上でもくっきり見える
文字の輪郭をくっきりと

ヒラギノUD明朝は、解像度の低いディスプレイ表示などでも、くっきりと見えるように、横線やはらいの先端など、見えにくい・飛びやすい部分を太くしています。
読み間違いが起きにくい
濁点・半濁点はやや大きく

ヒラギノUDフォントの仮名は誤読につながりやすい濁点・半濁点を大きめに修正しています。濁点は点と点の位置を広げ、より明るく読みや取りやすくなっています。
ヒラギノUDフォント独自の欧文
美しい英数字

ヒラギノUDフォントの従属欧文は、視認性の高いシンプルで自然な骨格が特徴。文字長が長くなりにくい細身のデザインで、「1」や「7」、「C」や「O」など読み間違えやすい文字の誤読防止に配慮しています。欧文書体単体としても美しい、高い品質と完成度で、和欧混植の文章もスムーズに読み進めることができます。
組版が崩れない
文字幅の共通化

通常は、スタイル(セット・ウエイト)ごとに異なる文字幅とプロポーショナルピッチをヒラギノUDフォント内ですべて共通化。スタイルや太さを変えても組版が崩れません。Flashなどの動的コンテンツにおいてリアルタイムにフォントを差し替えるなど、新しいタイポグラフィ表現が可能となります。
- デジタルサイネージ
- 屋内・屋外広告、店内電子案内板、交通広告など
- 家電製品
- デジタルテレビ、ブルーレイディスクレコーダー、DVDレコーダー、デジタルカメラ、AV機器など
- 情報端末
- カーナビ、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末など
- 医療機器
- 電子体脂肪計、体重計、血圧計など